12歳の大冒険 実践編

2017年12月26日

12歳の大冒険 実践編

前回の続きです。さて、当日になりました。親戚の最寄り駅、八高線の箱根ヶ崎駅から出発です。朝の7時です。駅に着くまでは半分寝ぼけていましたが、電車に乗った途端、緊張のせいで目が冴え渡りました。八高線から相模線を経て、東海道線の茅ヶ崎まで出ます。ところが、これが結構な難所。なぜなら、本数は少なく風景は平凡。しかも各駅停車でトイレなしです。ここは耐えるしかありません。

箱根ヶ崎から2時間ほど経て、ようやく東海道線の茅ヶ崎に到着しました。実感としては「ようやく、ここから旅が始まるのか」という感慨に浸っていました。ここからは待望のトイレ付き近郊電車です。ようやく旅らしくなってきました。熱海駅でJR東海の車両に乗り換えます。ここからがまた難所です。トイレなし、各駅停車、景色平凡、まさしく三重苦です。耐えるしかありません。

そうこうしている内に、電車は浜松駅に着きました。浜松では待望のうなぎ弁当にありつけました。うなぎが思ったよりも柔らかく、とても美味しかったです。もちろん、約束通り、家にも電話しました。気を取り直して、浜松から豊橋に向かいます。そして、豊橋からは快適な旅が待っています。豊橋から岐阜県の大垣まで新快速が走っているからです。トイレ付き、クロスシート。今までの車両から考えると天国です。今までの鈍行がウソのように、ビュンビュンと小駅を通過していきます。

さて、大垣駅から米原駅までが最後の最大の難所です。2両編成で30分に1本だからです。さらに1時間もかかります。当然、席の奪い合いになります。大垣駅でドアが開くと、多くの乗客が一目散に米原行きに乗ろうと走り出します。さながら、短距離走です。私も負けじと走り、何とか席を確保。嬉しかったというよりホッとしました。

米原からはお馴染みの新快速。ここまで来たら緊張も解けました。そして、無事に家にたどり着けました。

「よう、その年齢で行けたね」今でも言われるセリフです。それだけ、12歳で関東圏から関西圏へ、在来線を使って1人で行く子供は珍しいのでしょう。「他人と違う事をする」このスピリットは今でも私の中で生き続けています。