バス代行輸送の恐怖

2017年12月26日

バス代行輸送の恐怖

ヨーロッパでは、たまにバス代行輸送があります。おそらく、これを読んでいるあなたは「バス代行輸送」と聞いてもピンと来ないはず。そこで、最初に「バス代行輸送」の概要を説明したいと思います。

「バス代行輸送」とは、例えばA駅からB駅まで向かう場合、途中のC駅からD駅まで鉄道ではなくバスで輸送することを指します。ここでのポイントは全区間がバス代行輸送にはならないこと。多くの場合、一部区間だけバス代行になります。バス代行を行う理由は様々ですが、多くの場合、工事や車両のやりくりが挙げられます。

予め乗車する駅の電光掲示板で「バス代行輸送」と表示されていると安心ですが、表示されない場合もあります。その際は、列車に乗った後、車掌が検札に来た時に一言、二言、バス代行輸送がある旨を伝えてくれます。「Bus」という単語が聞こえたら、バス代行輸送です。ここで、不安になる人もいるでしょう。「一体、どこからどこまでがバス代行なのだろうか」と。大丈夫です、不安になる必要はありません。なぜなら、列車に乗っている乗客全員がバスに乗り換えるわけですから、周りがソワソワしだしたら、準備すればいいのです。

乗客が一斉に降り始めたらバスへの移動を開始してください。なるべく急いで、バスの前の方に座ってください。後は、何も問題はありません。ただ「どこかで再び列車に乗り換えるのだ」という心の準備はしましょう。バスが駅の前に着くと再び列車に移動です。もう、列車はホームで待っているので、そのまま乗ってしまいましょう。ここで、バスの前方に乗る意味が理解できると思います。つまり、列車が満員だとバス代行終了後、列車に乗る際に座席に座れない場合があるのです。おそらく、周りの人は猛スピードで列車に突進するはずです。そうです、みなさん、このケースを恐れているのです。

正直、「バス代行輸送」は面倒です。「まあ、これも旅行の思い出かな」と割り切るぐらいでちょうどいいと思います。