JR東海 国鉄型気動車の全廃

2017年12月26日

ビコム 鉄道車両シリーズ 国鉄急行形気動車 キハ58系 [DVD]

今回は2016年の3月に行われるJR東海のダイヤ改正を取り上げたいと思います。その中で、JR東海の国鉄型気動車の全廃に焦点をあてます。

JR東海は昭和52年に登場したキハ40の後継車、キハ25の導入を進めてきました。ついに、最後まで国鉄型気動車が残っていた紀勢線、参宮線のキハ40がキハ25、キハ75に交代。ついに、JRグループでは始めて国鉄型気動車が全廃されます。

「ついに、その日が来るか」というのが正直な感想。国鉄民営化から四半世紀。いつかは、国鉄時代の車両が廃止する日が来るのです。その第一号がJR東海。JR東海が最初に国鉄型気動車を淘汰するのも、予想はついていました。なぜなら、JR東海は収入源となる東海道新幹線があり不採算路線となりうるローカル線が少ないからです。そのため、車両の交換に回せる資金が豊富にあるのです。例えば、不採算路線が多いJR西日本は未だに多くの国鉄型気動車が走っています。

私の中でJR東海はJRというよりも私鉄のイメージに近いです。電車の方もほとんどがJR以降にできた車両ばかり。確かに、国鉄時代に作られた211系、213系が走っていますが、あまり国鉄臭はしないですし、影が薄い存在になっています。また、他会社の乗り入れも少ないのがJR東海の特長。3月のダイヤ改正ではJR西日本からの近郊電車の乗り入れが廃止されます。ですから、余計に私鉄臭を感じるのです。

それでも、あの国鉄型気動車がなくなるのは寂しいですね。駅で誇らしげに鳴るアイドリング音。「カランカラン」という音は「いかにも田舎の列車だなあ」という思いにさせてくれます。そして、「プシュー、ガン」と大きな音を立てて閉まるドアー。「グォン、グォン、グォォン」という音を山に響かせながら走る国鉄型気動車。全てに旅情を感じます。また、JR以降の気動車では絶対に楽しむことができない。窓を開けながらその土地の空気を感じながら旅をすることも国鉄型気動車の楽しみ方。それがどんどん無くなるのは本当に寂しいです。

その一方、国鉄型気動車を淘汰する理由も理解できます。特にそれを感じるのは冬。国鉄型気動車は本当に隙間風が辛いのです。普段、利用する乗客にとっては隙間風がないポカポカ車両の方がはるかに良いでしょう。さらに、老朽化による故障も深刻な問題です。実際に、北海道では国鉄型気動車が担当する便を減便にするのですから。スピードも今の列車と比べると遅いです。これも時代の流れなのでしょう。