「青ガエル」全滅

2017年12月26日

[前面展望]熊本電気鉄道 元東急5000系(青ガエル)・元東京メトロ銀座線 車両 [DVD]

「青ガエル」と聞くと、普通の方なら「カエルが絶滅するの」と驚きの反応をするでしょう。もちろん、ここは鉄道のコーナーですから、動物のカエルではありません。名車「青ガエル」元東急5000系が絶滅するのです。今日はこの話題について語りたいと思います。

最後の「青ガエル」は熊本で生息していました。しかし、ついに今年の3月で引退が決定。これで、「青ガエル」が全て絶滅することになります。ちなみに、最後の「青ガエル」は熊本で保存されます。

私の感想としては思ったよりも長く生き延びたなあというのが正直な感想。なぜ、そう思うのでしょうか。そもそも、なぜこれほどまでに「青ガエル」は名車扱いされるのでしょうか。もちろん、あの可愛らしいスタイルだけではありません。「青ガエル」こと東急5000系は昭和29年(1954年)に製造開始。昭和34年まで製造が続けられました。航空機の技術を利用した超軽量構造とアメリカからの最新の電送装置を兼ね備えたハイテクな車両だったのです。いわゆる「新性能電車」の先駆けだったわけです。主に東横線で活躍。晩年は大井町線で活躍しました。昭和61年(1986年)に東急での活躍を終えました。その後、多くの車両が第二の職場に移りました。福島、松本、静岡、長野、熊本に渡った「青ガエル」は再び主役級の活躍をし、地方私鉄の近代化に大きく貢献。しかし、引退の波は早かったのです。21世紀を前に次々と引退してしまいました。原因は超軽量構造にあったのです。この構造のせいで、冷房装置が載せられなかったのです。そして、熊本電気鉄道の車両が最後までしぶとく生き残ったのです。このような経緯から、ここまで長生きするとは思ってなかったのです。それにしても、なぜ関西の私鉄には譲渡されなかったのでしょうか。

私は「青ガエル」を松本で会いました。確かに丸っこい車両は可愛かったです。ところが、塗装の剥げた箇所はガムテープで補修。「相当傷んでいるなあ」というのが正直な感想でした。残念ながら、この時は白馬方面に向かったために、「青ガエル」には乗れませんでした。今となっては、とても後悔しています。

さて、現在は元東急8000系や1000系が地方私鉄で大いに活躍しています。これらの車両はステンレスで冷房車両。おそらく、先輩の「青ガエル」のように長きに渡って活躍するでしょう。最近では新幹線やJR東日本の車両は交換サイクルが短いので、このように長きに渡る活躍というのは本当に嬉しいですしホッとします。