鉄道好きに対するイメージ

2017年12月26日

鉄道が好き (集英社文庫―日本名作シリーズ)

私は鉄道好きになって四半世紀が経つわけですが、今回は日本における鉄道好きのイメージについて書きたいと思います。同時に、私たち、鉄道好きの反省の意味を込めて。

日本における「鉄道好き」に対するイメージは、未だに「オタク」というイメージがまとわりついていると思います。この「オタク」という言葉が含む意味は、「暗い」「コミュニケーションが取れない」「家で引きこもり」というマイナスのイメージだと思います。実際に、大きな駅で一眼レフを抱える鉄道好きを客観的に見ると、やはり、独特のオーラを感じます。「近寄りがたい」というオーラですね。

近年、「鉄道好き」に対するイメージが少し変わってきたようにも感じます。具体的に書くと、女性の鉄道好きが「少し」増えたような感じがします。従来ですと、女性の場合、「鉄道好き」と言っても、鉄道を使った「旅行」が好きなわけで、車両の形式を口に出す女性の鉄道好きには会ったことがありません。しかし、「鉄道好き」を公言する女性アイドルやモデルが出現したのです。最初は「やらせ」かな、と思いましたが、何回も見ているうちに「この人は本当に鉄道が好きなのか。時代も変わったなあ」と感じました。ただ、これらの「鉄道好きのアイドル」に対して「鉄道好き」の反応は賛否両論だと思います。もちろん、同じ趣味人として喜ぶ方もいるでしょう。ただ、一方では「好きな鉄道に乗って、お金が稼げていいなあ」という僻みもあると思います。

しかし、「鉄道好き」に対するイメージは、まだ大きく変わっていません。なぜ、変わらないのでしょうか。一つ目は「鉄道好き」のマナーの悪さが挙げられます。例えば、名車が最後の日を迎えた時。大きな駅で見ていると、「鉄道好き」が互いに罵声を浴びながら、撮影場所をめぐる争いをしているのです。一般人は眉をひそめながら、「鉄道好き」を見ています。駅はあくまで乗客のためにある施設で、「鉄道好き」のための施設ではありません。きちんとルールを守って紳士的に対応するのが良いと思います。そして、「鉄道好き」は一般人に対して、優しい言葉で鉄道の魅力を伝える必要があると思います。時々、一般人に対して「鉄道用語」を使って熱心に話している姿を見かけますが、多くの一般人は引いています。なるべく、「鉄道用語」を使わず、鉄道の魅力を伝えるにはどうすればいいのか。これは自分自身の課題だと思います。いつか、日本でも鉄道が、きちんとした「大人の趣味」になることを望んでいます。