知られざる鉄道アイドルの世界(豊岡真澄さん、市川沙耶さん)

2017年12月26日

市川紗椰/夜が明けたら

今回は珍しくアイドルを取り上げたいと思います。もちろん、単なるアイドルではありません、鉄道を趣味とする「鉄道アイドル」です。知られざる鉄道アイドルの世界を一緒に見ていきましょう。

21世紀に入り、一般向けの雑誌において、鉄道旅行の特集で鉄道アイドルが登場してきたと思います。私の中で鉄道アイドルのはしりは豊岡真澄さんですね。1983年、埼玉県出身です。もともと芸能界に入るまでは鉄道に全く関心を示さなかった豊岡さん。ところが、『タモリ倶楽部』に出演したマネージャーが徹底的に豊岡さんに「鉄道教育」をしたのです。鉄道教育の質がよかったのか、次第に鉄道の道にはまり込み、車両の形式を覚えるほどの「鉄道好き」になったのです。2008年に芸能人を引退しましたが、「鉄道好き」は今でも継続しています。豊岡さんのブログを覗くと、鉄分たっぷりのブログとなっています。一見の価値ありです。

その後も、鉄道アイドルは出てきましたが、「やらせじゃないのかあ」と思う人もいました。専門用語を振りかざすのに、いざ本格的な話になるとついていけず、浮いてしまうのです。雰囲気で、自分のキャラ作りのために「鉄道好き」になっている芸能人もいるのでしょう。その中で、「この人は本当に鉄道が好きなのだなあ」と思わせる人がモデルの市川沙耶さんです。「モデル」なので、正確にはアイドルではないのですが、よしとしましょう。市川さんは私と同じ1987年生まれ、愛知県の出身です。子供の頃から鉄道が好きなのかは確認できませんでしたが、相当の「鉄道好き」。特に鉄道の「音」に強い関心を持っています。彼女を知ったのは、私が旅行で訪れたハンガリーのブダペストにある日本人宿でした。そこで、日本人宿の管理人から市川さんの番組を見るように言われたのです。ラッキーなことに、市川さんの番組はインターネットにアップされていました。市川さんがブダペストを訪れる、という企画の番組。私が驚いたのは、市川さんがブダペストを走っている市電の音を聞くために、スタッフを黙らせたことです。そして、その時の真剣な表情。「市川さんは本当に鉄道が好きなのだなあ」と思い知らされました。たいがい、「鉄道好き」と聞くと「車両が好き」と思ってしまうでしょう。実は本当の「鉄道好き」はコアな部分が好きだったりしますから。現在、市川さんは『旅と鉄道』に寄稿しています。知名度を活かして、「鉄道好き」の増加に貢献することを願っています。