デザイン無視、合理性重視の電車「113系3800番台」

2017年12月26日

α-model No2118 Nゲージ 国鉄・近郊形直流電車113系(モハ112/113地上耐寒型)キット 2両

前に、「食パン電車」を紹介しましたが、それ以上にインパクトのある車両が113系3800番台です。今回は、113系3800番台について書きたいと思います。

113系3800番台は福知山線のローカル部分(篠山口~福知山)と山陰本線の福知山周辺で活躍しました。2001年、JR西日本は上記の路線をワンマン化することにしました。そこで、113系を改造することにしました。改造内容は以下の通りです。2両編成にするために、113系のモハユニットに運転台を取り付けました。もちろん、ワンマンの機械を備えつけ、山陰地方を走るために、寒冷地仕様にしました。ドアの半自動化も寒冷地仕様もその一つです。また、冷房化されていない車両は冷房化工事も行いました。ただ、電源は余剰になった食堂車から持ってきたものです。「使えるものはなんでも使おう」という発想がすごいですね。

さて、そのインパクトのある前面ですが、それは運転台を取り付けたモハユニットの前面を指します。Google検索で写真を見て頂ければいいのですが、切妻型の平面に窓3枚、そして、中途半端な色つきの鉄板を「バーン」と貼り付けたものです。最初、私が鉄道雑誌で見たとき「何だこの前面は、これからの車両は全てこんな顔になるのか」という恐怖を抱きました。

山陰方面へ青春18切符で旅行をした時に、ついに、113系3800番台に出会いました。写真で見た通り、強烈なインパクト。一度見たら、なかなか忘れられない顔でしたね。「デザイン無視、合理性重視」をここまで追求すれば、逆にスッキリします。車内に入ると、従来の113系と全く変わらないボックスシートがズラッと並んでいます。敢えて変わったといえば、車内放送が自動化され、ワンマン設備が目立つだけです。「やれやれ、やっと乗れた」とホッとした気分になりました。ここで、ハッと気がついたのです。地方なので鉄道はJRしかありません。また、本数が少ないのです、1時間に1本くらいですから。要するに、「乗れればいい、デザインは気にしない」というのが地方の鉄道利用者の声ではないでしょうか。

どうしても、都会ですとライバル会社を気にしなければなりません。列車本数も多いので、電車の前面を見る機会が多いです。なので、ある程度、前面を気にしなければならないと思います。

残念ながら、新快速で活躍する223系の山陰仕様が登場したため、2008年に引退しました。それでも、鉄道好きからボヤからながら、当初のローカル輸送は立派に果たしたと思います。