鉄道と日本語

2017年12月26日

電車でGO!旅情編コントローラ

今回は駅の放送で流れる日本語を取り上げたいと思います。実はアナウンスの内容も、時代によって変化していることをご存じですか。おそらく、気づいていない方が大半でしょう。そこで、今回はいくつか「ワード」を取り上げながら、解説&思い出話を書きたいと思います。

「・・・駅まで止まりません」

1990年代後半まで、関西私鉄を中心に使われてきた言葉です。特急や急行などの優等列車が入線すると、停車駅を案内するためのアナウンスの中に上記の言葉が出てきたのです。これを聞くと「たくさん駅を通過するのだなあ」と優等列車「らしさ」を感じたものです。ところが、2000年代になると急速に数を減らしていきました。そして、「・・・駅に止まります」に変わりました。確かに、こっちの方が分かりやすいですね。

「次の停車駅は・・・」でございます

1990年代後半から2000年代前半にかけて阪急の車内放送で言われた言い回しです。最初に聞いたときはものすごく違和感がありました。「そこまで複雑に言わなくていいのに」というのが率直な感想。やはり、不評だったのか、すぐに廃止されました。それ以降は、「次は・・・」に変更されています。

「・・・でございます」

1990年代半ばまで関西私鉄で使われてきた言い回しです。この時、JRは「・・・です」という言い方でした。家族の間では「ございます」か「です」のどちらがしっくり来るかということで討論になりました。個人的には、丁寧な「ございます」の方が好きでしたが。現在では、全て「です」に変更されてしまいました。個性がなくなったという点で寂しく感じます。

「・・・願います」

「お待ち願います」や「扉にご注意願います」という言い回しが1990年代まで使われていました。おそらく、昭和時代には一般的だったのでしょう。しかし、今では少し古風に感じますね。それでも、私はこの表現が好きなので、電話で「つい」使ってしまいます。

「行き先 種別」

「宇治山田行きの急行」のように、行き先、種別の順に言う言い方です。現在では、近鉄・南海・阪神で聞くことができます。おそらく、行き先が多岐にわたる路線では行き先を強調するこの言い方が好まれる傾向にあると思います。例えば、阪急神戸線のように行き先がほぼ固定されている場合は、わざわざ行き先を強調しなくていいわけですから。この表現を聞くと「関西私鉄だなあ」という思いを持ちます。JRでは絶対に聞くことができない表現ですから。

いかがでしたか。みなさんも放送に耳を傾けてくださいね。