カートレイン

2017年12月26日

RTrains / Heris カートレイン 16098 鉄道模型 H0ゲージ 1:87

国鉄末期にはユニークな列車が登場しましたが、カートレインもその一つです。今回はカートレインについて書きたいと思います。

昭和62年5月号の時刻表を見ると、JRニュースでカートレインの特集が組んでありました。JRのカートレインに対する力の入りようが伝わってきますね。ダイヤを見ると、恵比寿(東京)発17時40分で広島に6時、東小倉(福岡)に10時5分に着くダイヤとなっていました。驚くべきことに、寝台は全てA寝台なのです。そして、車両は往年の名車、20系。それにしても、なぜ全車がA寝台なのか、とても疑問です。車を持っている人は全てリッチだと思っていたのでしょうか。なお、この東京発九州行きのカートレインは昭和60年に運行が始まり、当初は新橋近くの汐留から出発していました。当初は急行列車で運行されていましたが、後に特急列車に変更されています。

もっと不思議な列車は熱田(名古屋)19時40分発、東小倉(福岡)9時着の列車です。この列車はなんとジョイフルトレインのユーロライナーを使用したのです。ユーロライナーは全車グリーン車なので、グリーン券が必要でした。それにしても、なぜユーロライナーを用意したのでしょうか。これも不思議です。こちらは、最後まで急行列車でした。

その後、青函トンネルが開通すると、東京発北海道行きのカートレイン北海道や二輪車のツーリングを対象とする列車まで誕生しました。このように、登場から1990年代前半まではカートレインは大人気だったのです。

ところが、その後、カートレインの人気は下火になり、やがて、全廃されてしまいます。なぜ、そのような結果に終わったのでしょうか。一つ目に運べる自動車のサイズに制約があったことです。当然、大型車は載せられなかったので、カートレインを利用したくても、できないお客さんが生まれたのです。二つ目に、基本的に食堂車や車内販売がなかったため、自前で食料を確保することが必要だったのです。確かに、恵比寿などの都心はいいですが、ターミナルでない東小倉で食料を探すのは大変そうです。三つ目に、運行側の事情もありました。分割民営化後は、カートレインが走る、それぞれのJR会社に収入が入るようになっていましたが、JR九州だけ極端に乗り入れ区間が短く、JR九州への収入が低かったのです。このため、当初はカートレインに対するやる気が見られましたが、カートレインを走らせるやる気を失うことになってしまったのです。