地下鉄海岸線をどうすればいいか
今回は神戸市を走る地下鉄海岸線を取り上げるわけですが、その改善案をザックバランに書きたいと思います。「改善案」と偉そうに書きましたが「夢物語」と表現した方が適切かもしれません。
海岸線は神戸市市役所近くの三宮・花時計前からハーバーランド、和田岬を経由して新長田まで至る線です。神戸市の南部地域を活性させるために、作られた線ですが乗客減に悩んでいます。海岸線の赤字を山手線が補填するという状況が続いています。神戸市交通局は様々なキャンペーンや特別切符を発行していますが抜本的な対策にはなっていません。もっとドラスティックな施策が必要でしょう。
まずは、ハーバーランドから三宮・花時計前までの区間を廃止にすべきです。和田岬からのお客さんはハーバーランドで降りてしまうからです。ハーバーランドから三宮までの区間は並行する鉄道も多くガラガラ状態。並行の鉄道と比較すると料金も高いので、廃止にしても支障はないと思います。ハーバーランドから新長田ですと収支も少しは改善するのではないでしょうか。
二つ目は、そもそも本格的な地下鉄を作ることが間違いだったのです。地下鉄でもウィーンのような地下路面電車にすべきです。なるべく地下浅くに線路を設けて細まめに駅を置く。これですと高齢者の方も利用しやすいのではないでしょうか。事実、海岸線沿線には多くの高齢者が住んでいます。今の海岸線では地上からあまりにも深く、乗るまでに疲れてしまうほど。階段を登るのに悪戦苦闘しているおばあさんを何人も見かけました。
三つ目にハーバーランド駅と新長田駅以外の駅を全て無人駅にするといいでしょう。日中ですと駅員がヒマそうにしています。経費節減のためにも行いたい施策です。
四つ目は地下鉄の駅からバスが利用しやすいように工夫すべきです。例えばハーバーランドの駅を降りると、目の前にバスターミナルを置くとか。全てがバラバラなので本当に使いにくいです。
そもそも、なぜ海岸線を建設してしまったのでしょうか。あれぐらいの規模ですと地下鉄でなくても路面電車でもいいような気がします。ヨーロッパのLRTみたいな感じで。連接車で颯爽と高松線を駆け抜ける感じでいいのではないでしょうか。とにもかくにも、今の海岸線のスタイルは全く人に優しくなくムダが多いような気がします。しかし、建設されてしまった事実は変わりません。どうしたものか、神戸市民である僕も頭を抱えるばかりです。