和田岬線

2017年12月26日

Nゲージ 4340 JR103系関西形 和田岬線 6両編成セット (動力付き) (塗装済完成品)

今回は和田岬線を取り上げます。この線名にピーンとくる方は鉄道好きでしょう。一般の方は「和田岬線」と聞いても「?」が浮かぶだけでしょう。しかし、和田岬線はネタが多い線なのです。それでは早速、和田岬線を見ていきましょう。

和田岬線は兵庫駅から和田岬駅までの1駅、2.7kmの短い路線です。正式には山陽本線ですが通称「和田岬線」と呼ばれています。まず一番のネタは日に全く走りませんということです。朝の運転が終わると改札前にローブが張られ、完全に「昼寝」状態になります。そして、夕方になると「昼寝」から目覚めて営業を始めます。実は和田岬線の使命は和田岬周辺にある工場で働く通勤客を乗せるためなのです。和田岬周辺は住宅よりも工場の方が目立ちます。なので、昼間に走らせてもあまり需要がないのです。その代わり、朝と夕方にはラッシュでごった返します。

二つ目のネタは和田岬線で使用される車両です。平成の時代まで和田岬線では旧型の客車が使用されていました。おまけにその客車が和田岬線特別仕様。車内は全く椅子がなかったのです。さらに、ドアは手動だったので、ほとんど空いたままで走っていたそうです。その後、キハ35というディーゼルカーに変わりました。ところが、このキハ35も和田岬線仕様だったのです。扉は1車両に1つだけ。JR西日本で最後まで活躍したキハ35でもありました。塗装も独特でしたから。キハ35の次は電化され103系電車がやってきました。今度は「和田岬線専用車両」ではなく純粋な一般車両。特にネタな要素はありません。ただ、キハ35系と同様にJR西日本で最後まで残る103系になるような気がします。ちなみに、103系が和田岬線では初の冷房車となりました。多くのサラリーマンは大喜びだったそうです。

ネタの3つ目は、和田岬線は川崎重工の引き込み線の役割も担っていることです。川崎重工では国内外の新車が製造されています。国内の新車は和田岬線から山陽本線へと運ばれ、そのまま納入先まで機関車に先導されながら走ります。つまり、和田岬線の日中は川崎重工の引込線となるわけです。このような路線は日本広しといえども和田岬線だけではないでしょうか。

さて、このようなネタの多い和田岬線ですがピンチに立たされています。実は神戸市が和田岬線を廃止にして欲しいとJRにお願いしています。再開発に支障が出るということですが、本音はどうなのでしょうか。それでも多くのサラリーマンに支持されている和田岬線。早々には廃止されないと思います。