急行「ちくま号」

2017年12月26日

Nゲージ 10-272 12系+20系 急行ちくま 基本 (8両)

時刻表を開くと、いろいろと乗りたかった車両があります。今回は寝台急行「ちくま号」を紹介したいと思います。関西に住んでいる年配の方ですと、「急行ちくまにはお世話になった」という声をよく聞きます。どのような列車だったのでしょうか。

寝台急行「ちくま号」は大阪から長野を結んでいました。客車時代には座席車と寝台車の連結。いかにも、寝台急行らしい布陣です。ダイヤは大阪駅を21時30分に発車、長野には5時26分着です。大阪から長野まで約8時間かかったのです。

さて、なぜ、年配の方は「ちくま号」を利用したのでしょうか。一つ目は長野県でのスキーを楽しむためです。何しろ、夜中に出発すると、早朝には長野に着くのですから。昭和の時代は今のように高速バスが発達していなかったので、列車の利用に集中したわけです。なお、バブルの時代はスキーがブームになり、それぞれのスキー場に直行する「シュプール号」が登場。「ちくま号」は「シュプール号」の元祖と言えるかもしれませんね。

私は客車時代の「ちくま号」に乗りたかったです。特に、長野から帰る時に利用したかったです。長野から特急「しなの号」に乗って、名古屋で新幹線に乗り換えるのが、とても面倒だったからです。寝ながら乗り換えなしで、大阪まで行けるのはとても魅力的だと思います。ところで、この「ちくま号」。オンシーズンには多くの臨時列車が運行されていました。昭和62年5月の時刻表を見ると、「ちくま81号 くろよん号」と「ちくま85号」が大阪発で運行されていました。どれだけ、列車の需要があったのか、よくわかるダイヤだと思います。

1997年に客車列車から電車運行に。2003年に、定期列車から臨時列車に変更されました。2005年を最後に臨時列車での運行もなくなりました。なぜ、「ちくま号」は廃止されたのでしょうか。最大の原因は格安バスの登場です。格安バスが大阪から出発し、スキー場に直行するようになりました。料金面では太刀打ちできず、スキー場に直行できない鉄道は不利な立場に置かれたのです。しかし、無理な格安高速バスでは大きな事故が頻発しています。また、長野行きの格安バスを利用した友人から話を聞くと、「とても不快で利用したくない」という声を聞きました。本当に値段だけを追求した格安バス以外の選択肢がなくていいのでしょうか。私は、臨時列車でいいので、大阪から長野間の夜行列車を走らせるべきだと思います。「安全」という点を強みを活かして。