寝台急行 「銀河」

2017年12月26日

寝台急行「銀河」殺人事件 十津川警部

いつか、乗ろう、乗ろうと思って、乗れなかった列車があります。言い換えれば、私の鉄道人生の中で、そんな列車がたくさんあります。今回は、「乗りたかった車両」の上位にランクインできる寝台急行「銀河号」を紹介します。

寝台急行「銀河号」は東京と大阪を結んでいた伝統あるブルートレインでした。東京と大阪を約8時間で結び、主にビジネスマンの足として活躍したのです。しかし、東京と大阪を2時間30分で結ぶ「のぞみ号」ができると、乗客は激減。末期には平均乗車率が4割になっていました。ついに、2009年に廃止されてしまったのです。車内は2段ベッドのB寝台とA寝台が連結されていました。大阪を22時20分くらいに出て、東京には6時台に到着。B寝台に寝転びながら、本を読み、お酒を飲みながら、夜の都会を眺めたらどのような景色になるのか。それを体験できないのが本当に悲しいです。

それと、この寝台急行「銀河号」で驚くべきことは「寝台特急」に格上げされずに、「寝台急行」を突き通したこと。「急行」から「特急」に格上げされることが多い中で、珍しいと思います。最後まで、ビジネスマンに気を使って「寝台急行」のままにしたのでしょうか。時刻表を見ても、九州行きの「寝台特急」と比べても遜色がないように思えます。おまけに、「寝台急行」では珍しく、全車、寝台車でしたから。なお、「寝台急行」のままでしたので、機関車にはヘッドマークが付けられないまま、廃止の時を迎えました。

さて、寝台急行「銀河号」がなくなり、寝台列車で大阪から東京に行くことは不可能になってしまったのでしょうか。いや、それは違います。「サンライズ 瀬戸・出雲号」を使えば、寝ながら大阪から東京に行けます。また、岡山方面から来るので、三ノ宮から乗車することが可能です。私は三ノ宮から乗りました。三ノ宮0時13分発で東京には7時頃に到着します。「サンライズ 瀬戸・出雲号」は電車なので、1時間早く、東京に着くことができます。私がいつも利用するのはカーペットの「ノビノビ座席」。ただ、マットが硬いので、なかなか眠れません。やっぱり、客車のベッドの方が快適なのかな、と思ってしまいます。

それにしても、本当に寝台急行「銀河号」を廃止してよかったのでしょうか。確かに、強敵の高速バスはありますが、事故も多発しており、警戒心を持っている方も多いはず。料金と車両を上手くやりくりすれば、まだまだ需要はあると思うのですが。私の見通しが甘いのでしょうか。