車内検札って意味があるの?

2017年11月29日

備忘補充券&パンチセット

IC乗車券の普及にともない、列車の車内検札を見かける頻度が少なくなりました。ただ、今でも時折列車内を車掌が巡回し、検札を行うことがあります。では、検札にはどのような意義があるのでしょうか。

まず、不正乗車を防ぐ効果が期待できます。鉄道会社ではできるだけ人件費を削減すべく、駅の終日無人化のほか、夜間や早朝の無人化を進めています。その結果、適切な区間の切符を持たないまま改札口を通過しやすい環境になってしまっています。こうした環境に目をつけて、意図的に実際の乗車区間よりも短い区間の切符を買う乗客がいます。こうした乗客が増えれば、鉄道会社は適切な運賃を収受できず、運賃収入が減ってしまいます。適正な切符を購入している乗客から不満が出る可能性もあります。そこで、車内検札を不定期に行えば、不正を行おうとしている乗客から、適正な運賃を徴収することができます。

また、車内の安全性を高める効果もあります。列車が走行している間、運転士や車掌が入る車両は比較的目が届きやすいものの、編成の中間あたりの車両は、乗務員の目が届きにくくなっています。特に、10量を超えるような長い編成になっている場合には、中間あたりの車両にはほぼ乗務員の目が届かないといえます。航空機であれば、空港で手荷物検査を行うことで、安全性の確保に取り組むことができます。これに対し列車では、乗客数が多いことから、駅の改札口で手荷物検査を行うことはほぼ不可能です。そのため、テロをはじめとする事件の発生が懸念されます。車内検札を行えば、乗客に強い圧迫感を与えずして、車内の安全性が保たれているかどうか、乗務員が目を光らせることができます。

さらに、目的地への行き方がよくわかっていなかったり、急いで乗車したため乗車券を持っていなかったりする乗客に、車掌が対応することができます。慣れない路線に乗車している乗客は、車掌が車内検札のために巡回してくることによって、声をかけて幼児を済ませやすくなります。こうした乗客目線のサービスが充実すれば、鉄道会社のイメージが向上し、乗客により選んでもらえる鉄道会社に近づくことが期待できます。