国鉄型電車の乗り心地

2017年11月29日

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JR西日本には数多くの国鉄型電車が残っています。しかし、大半の国鉄型車両の車内は新車と見間違えるほど綺麗にリニューアルされています。乗り心地はどうなのでしょうか。今回はそのあたりを語ってみたいと思います。

JR東日本では10年前に首都圏から淘汰された103系、201系、113系などの国鉄型車両がJR西日本では大阪近郊区間で元気に活躍しています。これはローカル線を多く持つJR西日本の宿命で、JR東日本のように一気に新車に置き換えるのがなかなか難しいのです。そうは言っても、いつまで経っても車内が国鉄時代のままであったら、お客さんは私鉄に奪われるばかりです。そこで、JR西日本では現存する国鉄型車両を大幅にリニューアルしています。車内に入ると、新車と間違えるかもしれません。

私の記憶が正しければ、このリニューアル工事は2000年代に入ってから行われるようになったと思います。最初にリニューアルされた113系の車内に入った時の衝撃は今でも覚えています。外見は113系ですが、車内は223系なのですから。

しかし、内装をどれだけ取り繕っても、いざ走り出すと国鉄型の特徴が出てしまいます。まず、加速がスムーズではありません。加速時に微妙な前後運動が発生するのです。そして、加速と同時に下からゴツゴツという変な揺れが発生します。現代の電車は台車と車体の間に大きなバネがあります。このバネはクッションの役割を果たしており、乗り心地を快適にしています。しかし、国鉄型車両にはこの空気バネがありません。したがって、ゴツゴツとした独特の揺れを感じるのです。

そして、走行音もうるさいですね。現在の車両は静寂性を特に気をつけています。ここ数年の間に登場した車両に乗っていますと、本当に電車に乗っているのか、分からなくなる時もあるほどです。しかし、国鉄型電車は乗客に「電車に乗っている」という実感をダイレクトに伝えてくれます。「ウォーン」というモーターの音がダイレクトに聴こえてくるのです。走行音が好きな方にとっては堪らないサウンドと言えるでしょう。

私は1週間前に、久しぶりに113系と103系に乗りました。あの独特の揺れと音も本当に久しぶりでした。113系と103系がゴロゴロいた頃は「うるさいな」と思っていましたが、今では懐かしい気持ちにさせてくれます。今後、新車の登場により、どんどん廃車されるでしょう。今のうちに、関西で国鉄型車両の乗り心地を存分に味わう旅も悪くはないと思います。