105系と和歌山線

2017年12月26日

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王寺駅から和歌山駅を結ぶローカル線、JR和歌山線。一見すると地味なローカル線ですが、心を和ませてくれる風景にたくさん出会える路線です。また、そんなのんびりとしたローカル線の旅を演出してくれるのが国鉄時代に作られた105系。今回は和歌山線と105系について書いていきたいと思います。

関西本線と接続する王寺駅から高田駅までは関西本線直通の快速列車に乗りました。快速列車は関西ではどこでも見られる221系ですので、それほど新鮮味はありません。高田駅からいよいよ本番、和歌山行きの普通列車に乗り込みます。

30分ほど待ってやって来たのは105系の2両編成。車内に入って驚きました。何といまだに扇風機が付いているのです。もちろん、冷房装置も付いています。今の冷房装置は冷風を送り出すと共に、いろんな方向に満遍なく行き渡るように改良されています。ところが、105系は国鉄時代に作られた車両なので、旧型の冷房装置を使用しています。つまり、冷風が一方向にしかいかないのです。そこで、扇風機をかき回すことで、冷房装置から送り出された冷風が満遍なく行き渡るようにしてあるのです。

ところが、この扇風機がなかなかのクセ者。夏になると、扇風機の風がものすごく生暖かいのです。懐かしさを感じると共に暑さも感じる。何とも言えない気分になりました。

そうこうしているうちに、列車は和歌山を目指して高田駅を発車しました。しばらくすると、前方に山々が見えてきました。さすがは山の国、和歌山県です。列車はそのような山々と並行するようにして走っていきます。

そして駅に着くたびに、駅員がお客さんの切符を直接、回収するシーンが見られました。昔は都会でも見られた光景でしたが、自動改札機やICカードの導入により、このようなシーンは見られなくなっています。このような人間味あふれるシーンがなくなるのは寂しいですね。機械化もいいですが、人と人が触れ合う機会までなくしてはいけないと思います。

車内は中高年と学生を中心に座席が埋まるくらいの乗客率。ローカル線はどこも厳しいと言われていますが、このようなお客さんを地道に大切にしていくしか方法はないでしょう。

1時間ほど走って列車は和歌山県の粉河駅に停車。粉河駅では地元の花火大会に合わせるために、駅員が一生懸命、提灯を付ける作業をしていました。列車は無事に、終点の和歌山駅に到着しました。

このように和歌山線は様々な懐かしいシーンに出会えます。ぜひ、和歌山線に乗りに来てください。