岡山の「ノスタルジー」

2017年11月29日

BE A GOOD NEIGHBOR ぼくらの岡山案内。

現在、日本各地で観光列車が登場しています。最近の鉄道雑誌をチェックしてみると、ローカル線を中心に観光列車が登場しているようです。おそらく、過疎化が進むローカル線・地域沿線の起爆剤として観光列車を利用したいのでしょう。今回は、岡山県に登場したユニークな観光列車をご紹介したいと思います。

多くの観光列車はリゾート風のテイストをしていますが、岡山県の津山線を走る観光列車は全くコンセプトが違います。その観光列車の名前はずばり「ノスタルジー」。「そのままのタイトルじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、「ノスタルジー」のこだわりは目を見張ります。

車両は一般型のディーゼルカー2両編成。塗装は昭和30年代から40年代にかけて見られた、ツートンカラーの塗装です。最近はレトロ調の塗装変更が流行していますので、ここまではなにも珍しくありません。

車内に目を向けると、国鉄でよく見られた青いモケットが張ってあります。実はこのモケットは特注なのです。よく考えれば国鉄が民営化されて、もうすぐで30年。国鉄で使われたモケットを製造していないのも理解できます。

次にモケット以上に驚いたのが、栓抜きの復活です。国鉄時代、現在のようにペットボトルは普及していませんでした。多くのジュースは瓶で栓抜きを使って擦りながら、蓋を開けたのです。国鉄時代の長距離列車にはボックスシートの間にある小さなテーブルの下に栓抜きがありました。当然、ペットボトルが普及するにつれ、車内にある栓抜きは姿を消していったのです。私は昭和62年生まれなので、車内で栓抜きを見たことがありません。今回の「ノスタルジー」では、当時のまま、栓抜きが復活するのです。しかも、ホームでの瓶ジュースの販売も行われるようです。本当に至れり尽せりですね。

さらに車掌さんも見逃してはなりません。車掌さんは現役のJRの社員ではなく、国鉄のOBを採用したのです。もちろん、オルゴールは鉄道唱歌。オールドファンはたまらないでしょう。他にも、扇風機の設置(JNRマーク付き)も行われています。

きっと、窓を開けながら昔の雰囲気を感じられる鉄道旅は最高でしょう。瓶ジュースと岡山駅で買った駅弁を食べながらの旅もいいですね。

このような、ノスタルジーを追求した鉄道会社に千葉県の「いすみ鉄道」が挙げられます。おそらく、西日本でこのような試みは初めてではないでしょうか。個人的に、ぜひ乗ってみたい車両の一つですね。