日本の鉄道のアナウンスが海外と違うところ

2017年11月29日

JR東日本山手線車内&駅ホーム自動放送完全オリジナル音源集

日本の鉄道は、海外の鉄道と比べてアナウンスが多いという話をよく耳にします。確かに、始発駅で発車準備をしている際には、種別・行き先・停車駅のほか、場合によっては主要駅の到着予定時刻や、どの駅まで先着するかなどのさまざまな情報がアナウンスされます。さらに、駅を発車すると次の停車駅名、乗り換え案内などが行われます。こうしたアナウンスは、乗客の利便性を向上させる目的で行われていますが、やや情報量が多すぎると感じることがあります。確かに、せわしなく多くのアナウンスがなされると、車内空間の落ち着き度が低下する可能性があります。

日本の鉄道でも、アナウンスが比較的少ない例として、新幹線が挙げられます。アナウンス量が多くなるのは、始発駅、駅の発車直後、駅の到着直前です。そのため、駅間距離が長く、ある駅から別の駅に到着するまでの時間が長い新幹線では、車内アナウンスが流れている時間の割合が少なくなります。この点は、新幹線の車内環境に落ち着きを与えるのに一役買っているといえます。

ただし、日本の鉄道アナウンスが役立つ場面もあります。例えば、比較的長距離の利用をし、車内で眠って過ごす場合には、目を覚ましたときにどのあたりを走行しているのかを把握しやすいです。また、途中駅で降りる場合でも、前の駅を発車時点で降りるべき駅の名前がアナウンスされるので、乗り過ごすことなく目を覚ましやすくなります。また、初めて乗る路線であっても、アナウンスを参考にすることで、乗務員に直接確認せずとも目的地に到着することが容易になります。混雑した路線や、編成数の多い列車に乗車している場合には、アナウンスで情報を確認できる点はありがたいです。

しかし、車内アナウンスが充実しているがゆえに不便さを感じてしまうこともあります。というのも、アナウンスが機械的に行われる場合は良いのですが、乗務員が行うアナウンスでは、乗り換え案内の有無などが担当者によって異なるケースがあるからです。そのため、アナウンスによって情報が提供されることを期待していたのに、アナウンスがなされずに困惑してしまうことが考えられます。安全運行のための連絡等でアナウンスに十分な時間が割けない場合でも、機械の音声を放送するなどして、できるだけ情報を毎回均一にすることが今後の課題だといえます。