ダイヤ改正時期の差が生まれる理由

2017年11月29日

[宮脇俊三]の宮脇俊三 電子全集21 『鉄道に生きる人たち/ダイヤ改正の話』

鉄道ダイヤ改正は春や秋に多いです。しかし、鉄道会社ごとに時期がそろっているとは限らず、また同じ鉄道会社でも年によって改正時期が異なることがあります。では、なぜダイヤ改正時期に差が生まれるのでしょうか。

まず、ダイヤ改正の背景について考えます。改正の背景には、新駅の開業や新車両の導入、直通運転の開始などがあります。こうした変更に伴い、速達化を図ったり、乗換の利便性を向上させたりすべく、ダイヤ改正が行われます。

春にダイヤ改正が多い理由は、春の年度替わりの時期に新駅開業等のイベントが多く実施されるからです。乗客にとってストレスの少ない時期とも考えられているようです。ただ、ダイヤが変わるタイミングでは車両の移動が多くなるなどの変化が生じます。車両の移転などを、毎日の列車運行に支障がないように行うべく、各鉄道会社がダイヤ改正時期を調整していると考えられます。

ただ、直通運転の実施が増え、ダイヤ改正日をそろえる必要性が高まっているという事実があります。今後も直通運転は増加していくとみられるため、ダイヤ改正時期は次第に統一されていくのではないでしょうか。

もっとも、現在でも時折行われている小さなダイヤ改正(「ダイヤ修正」などと呼ばれることあり)は、今後も続くと考えられます。一部車両の故障によるものや、観光目的の列車が走行を開始するために待避が増加するなどの理由でダイヤ修正が行われることがあります。駅設備の改良などの場合にも、一部ホームが閉鎖される等の理由で、ダイヤに微修正が加えられることがあります。

我々が日々鉄道を利用していると、ダイヤ改正直後に「改悪」ではないかと感じることが時折あります。こうした「改悪」についてはできるだけ鉄道会社にも感知してもらい、翌年度のダイヤ改正を待たず、タイミングを見計らって修正してほしいものです。私鉄とJRなど、他社線同士の乗換であれば仕方ないのかもしれませんが、鉄道の利用を日本全国で促進するためにも、他社線同士の連絡についても、ダイヤ改正時に一定の配慮をしてほしいと思います。