北陸新幹線ルート「京都―新大阪間」はどうなる?

2017年11月29日

JR西日本京都線「新大阪」キーホルダー

北陸新幹線の延伸は、小浜―京都ルートで決着しました。しかし、京都―大阪間のルートは未決定です。北摂地域を通る北ルートか、学研都市を通る南ルートのいずれかになる予定です。では、京都―大阪間のルートについて、どちらに分があるのかを考えていきましょう。

まず、北ルートは、経済効果が限定的です。北側を通ったからと言って、北側地域には大きなメリットがなさそうだからです。というのも、京阪間には、東海道線(在来線)のほか、京阪電車が走っています。さらに、少し南側にはなるものの、学研都市線もあります。そのため、新大阪駅あるいは京都駅へのアクセス至便な地域が多いのです。土地が大量に余っているわけでもありませんので、北ルートのメリットは小さいと言えます。しかし、南ルートと比べて建設は容易かもしれませんね。北陸新幹線の延伸部分はJR西日本の路線となります。北ルートだとJR西日本の在来線とのバッティングがすくなくて済みそうです。

いっぽうの南ルートは、バブル崩壊後に土地がたくさん余ったままになっている学研都市地域を活性化できるチャンスにつながります。広大な土地が余っているだけに、線路の建設に際しても用地買収がしやすいのではないでしょうか。

ただし、南ルートでは一部、奈良県を通過することになります。奈良県の通過エリアはわずかで、奈良県内に新駅ができるとは考えづらいです。こうした事情から、奈良県知事は南ルートに反対の意思を示しています。また、南ルートはリニア中央新幹線の路線とバッティングする可能性も指摘されています。リニア新幹線では名古屋―大阪間を三重・奈良ルートで整備する方針となっています。奈良であれば、奈良市、生駒市、大和郡山市といったエリアが、リニア新駅候補地となります。北陸新幹線が南ルートとなれば奈良市や生駒市を線路が通過する可能性がありますね。

南北いずれのルートになるのかは、2017年3月ごろには決定することになっています。いずれのルートになっても、実際に完成するのはリニア新幹線よりも後になるとのことですから、果たしてその時代に負の遺産とならないかが心配です。