駅メロの効果とは?―安全面だけがメリットではない!

2017年11月28日

鉄のバイエル―鉄道発車メロディ楽譜集 JR東日本編 | 松澤 健 |本 | 通販 | Amazon

 鉄道駅に立っていると、駅メロが聞こえてくることがあります。駅メロには地元にゆかりのある曲が採用されていたり、鉄道会社が独自開発したものだったり様々な種類があります。鉄道ファンの中には駅メロが大好きな方もおられるようで、駅メロを演奏するための楽譜も販売されています。

 さて、そんな駅メロですがファン以外の人にとっては安全確保につながるメリットがあります。列車入線時に駅メロが流れれば、ホームの端を歩いて列車と接触する事故を減らせるからです。ラッシュ時などはアナウンスが交錯し、注意喚起のアナウンスが聞こえづらいこともあるでしょう。駅メロがあれば比較的他の音と混ざりにくく、注意しやすいですね。

 そんな駅メロですが、安全面以外にも鉄道会社側にメリットがあると考えています。それは、鉄道に親しみを持ってもらうことです。

 例えば、関西の大手私鉄の一角である阪神電鉄は、「線路は続くよ」を多くの駅で到着メロディーに採用しています。昔とは曲調がやや変更されているものの、阪神沿線にお住まいの方や、住んだ経験のある方は阪神らしさを感じるのではないでしょうか。

 また、近鉄特急の発車メロディーやJR各社がそれぞれ流している独特のメロディーなど、特定の場所でしか耳にできない駅メロもあります。駅に対する親しみを持たせるためにも駅メロは一定の効果を発揮すると言えるでしょう。

 実際、JR西日本の大阪環状線では各駅で異なる駅メロ(発車メロディー)を導入しています。環状線は古くて汚いとのイメージを一掃することを目的として各種の駅改良を行っていることから、駅メロにもイメージアップの狙いがあると言えるでしょう。

 そんな駅メロですが、駅チカにお住まいの方にとって騒音としないためでしょうか。ほとんど導入していない鉄道会社も見られます。中小私鉄では難しくても大手私鉄ならぜひ導入してほしいところなのですが、難しいでしょうか。直通運転が多い時代で自社の個性を発揮しづらくなっているだけに、それほどコストのかからない駅メロ導入くらいはやってほしいと思います。