JR九州が「スペースワールド」の駅名を維持、理由は?

JR九州鹿児島本線「スペースワールド」キーホルダー 電車グッズ

 九州のレジャー施設スペースワールドが閉園したのに伴い、最寄り駅だった「スペースワールド駅」の扱いが注目されていました。JR九州によると、快速停車駅からは外すものの、駅名は「スペースワールド」のまま残すとのことです。スペースワールドがなくなった以上、駅名は変更したほうがわかりやすいようにも思えるのですが、なぜ駅名が維持されるのでしょうか。

 まず。スペースワールド駅という名称が広く認知されていることが挙げられます。駅名を変えてしまうと、一体どこにある駅なのかが利用客に伝わりづらくなる可能性があります。

 ただ、最大の理由は、コストを懸念してのことです。駅名を変更するとなると、駅名標などを交換する必要があります。各駅の自動券売機付近に設置されている料金表を修正したり、各種システムを回収したりする費用がかかりますね。JR九州は事業の多角化を徹底的に進めてきたほか、豪華特急列車を走らせるなどして収益の確保に努めています。しかし、上場しているJR4社(東海・東日本・西日本・九州)の中では、最も経営状態が苦しいと言えます。台風の影響による運休路線も見られることもあり、コストをかけてまで駅名を変更する必要性を感じないのでしょう。

 もっとも、スペースワールド駅が引き続き栄えるのであれば、駅名変更も行われたのかもしれません。スペースワールドの閉園をきっかけに快速停車駅から外されるということは、スペースワールド駅の地元住民等による定期利用が少ないことを意味しています。スペースワールドという全国的にも決して低くない認知度の駅ですが、今後はさびれていってしまうのかもしれません。

 ただ、スペースワールドの土地が存在する以上、今後の開発次第では再びスペースワールド駅がにぎわう時代も訪れるかもしれません。鉄道ファンとしては鉄道利用者が伸びることは大歓迎ですので、ぜひ知名度を生かしてスペースワールド駅周辺の再開発プランを練っていただきたいと思います。