JR西日本が昼特回数券を廃止へ

マルアイ メッセージカード ありがとう回数券 IL-10

 日中の時間帯は、列車が比較的すいていることが多いです。そのため、鉄道会社としては利用促進策を行う必要があります。「空いている」ということ自体も魅力だと思うのですが、料金面でも日中の列車利用の魅力を高めている鉄道会社が少なくありません。

 JR西日本もその1つで、主要区間を対象に「昼特回数券」を設定しています。特別割引が適用されるため、昼「特」とされています。日中の時間帯であればお得な運賃で乗車できる回数券です。日中に買い物等で鉄道を利用する機会が多い人にとっては、魅力的な切符でした。

 ところが、この昼特回数券が廃止されることになってしまいます。ICOCAの普及が進んできたことから、ICカードのポイントサービスを開始し、昼特回数券は消滅するようです。ICカード利用を促進する中で、紙製の回数券の利用を減らしたい側面もあるのでしょうか。

 昼得回数券は、回数券式ではあるものの、チケットショップに行けばばら売りされているため、観光目的でも利用しやすい切符でした。ICOCAとなると関西エリアの人は恩恵を受けられますが、他地域からやってきた観光客の方にとっては割引へのハードルが高くなってしまいます。観光需要が高まっている中での取り組みなので、少しもったいないようにも感じますね。

 また、チケットショップの売上には大きな打撃になりそうです。ただ、鉄道切符のICカードへの移行は着実に進んでいることから、今後も回数券をバラ売りすることで利益を狙うビジネスは苦しくなっていくでしょう。

 ただ、ICOCAポイントサービスへの移行が進めば、改札での混雑を緩和できる可能性が高まります。ICカードの利用率は関東と比べて関西で低く、改札機の通過速度を遅らせていると考えられます。駅の混雑が減れば、利用者にとって運賃面以外のメリットがありますね。もっとも、メリットを受けやすいのは混雑するラッシュ時に列車を利用する人々であり、昼特回数券の利用者とは違うと考えると、日中のみに列車に乗る人にとっては大きなマイナス材料と言えるでしょう。競合する阪急や阪神が対抗する形で日中の割引率をさらに高めた切符を発売する、などということもあるかもしれませんね。