「葬式鉄」の活発さから赤字路線の利用促進について考える

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鉄道車両の引退や廃線が決まると「葬式鉄」が殺到

人口減少が進む地方部では、鉄道路線の廃止が着実に進められています。関西エリアでは、JR西日本の三江線が廃止されることになっていますね。路線だけでなく、大阪環状線からの103系引退など、鉄道車両の引退も進んでいます。鉄道においてもさらなる省エネが求められていることや、運転利便性の向上が絶えず図られていることなどを考えると、今後も車両の更新は続くでしょう。

鉄道車両の引退や路線の廃止が決まると、鉄道ファンなどが殺到するケースが少なくありません。こうした行動をする鉄道ファンは「葬式鉄」などと呼ばれます。路線や車両のお葬式に参列するような感覚で、従来はファンといえどもほとんど利用することのなかった路線や車両に乗りに行くようです。103系の引退時などは普段から頻繁に利用していた層も葬式鉄に交じって多く見られたようですけれどね。

廃線となる路線への葬式鉄の殺到は皮肉なものです。利用促進策を実施したものの、沿線住民はもちろん、鉄道ファンの利用も少なかったために廃線になるケースがほとんどです。地元自治体としては、廃線が決まってから利用者が急増するのではなく、普段から少しでも多く路線を利用してもらいたかったのではないでしょうか。

しかし、葬式鉄が多数存在することを考えると、まだ廃線が決まっていない赤字ローカル線の再生に役立つ可能性があります。そこで、赤字路線の利用促進において、葬式鉄の行動をどう活用できるかを考えてみましょう。

「葬式鉄」の行動から赤字路線の利用促進について考える

葬式鉄が多く存在するということは、希少価値が高まれば赤字ローカル線も利用してもらえるということです。赤字ローカル線ではそもそも列車の運転本数が少ないことなどから、廃止が決まらなくても乗車することの希少価値はあるはずです。それにも関わらず廃止が決まるまでは鉄道ファンの利用も決して多くないことには、「まだ乗れる」という感覚が背景にあると考えられます。

そこで、まずは運行区間の変更などをしっかりPRしてほしいと思います。ダイヤ改正の際に、赤字ローカル線では廃止に至るまでに着実に減便が進められていくことになります。ダイヤ改正で減便を実施する際には、長距離を走破する列車がなくなることもあるでしょう。すると、路線そのものは存続しても、長距離列車の運転はなくなってしまうわけです。この点をしっかりPRすれば、路線を端から端まで乗り通したい鉄道ファンなどの利用に期待できます。

また、通常ダイヤでの営業運転は実施しなくなった運行区間でも、臨時列車を走らせて鉄道ファンを呼び込むことができます。改めてローカル線において長距離を走破する列車を臨時で運転させることで、地方路線への関心を高めるのです。沿線自治体などと協力して実施される利用促進イベントなどを実施する際に合わせて実施すれば、イベントへの鉄道ファンの参加が増えるのではないでしょうか。

また、ローカル線のグッズ販売も進めてほしいところです。グッズ販売と言っても、多くのローカル線には販売できるようなグッズは少ないでしょう。せいぜい駅掲出の時刻表をダイヤ改正時に売り出すくらいになってしまいそうです。そのため、普通に売るだけでは収益は極めて限られます。

しかし、クラウドファンディングを活用すれば、鉄道ファンからの寄附に期待できます。返礼品として駅の特別入場券などを付与すれば、積極的に寄付を進めようと考えるファンも出てくるのではないでしょうか。鉄道会社としても、入場券の発行などであればそれほど多くの先行投資をせずに利益を狙うことができます。沿線自治体へのふるさと納税などと合わせてPRすれば、鉄道会社と地元自治体が路線の維持で協力できるメリットもあるでしょう。

さらに、SNSなどで葬式鉄としての乗車ではなく、普段から観光目的や乗り鉄として楽しむ目的などで利用してほしい旨をアピールすることも大切でしょう。路線廃止が決まると葬式鉄が殺到することは、鉄道ファンの間では認知度が高い情報です。そのため、ファンの心に訴えかける形で利用促進アピールをすることができれば、路線を少しでも長く維持できるのではないかと思います。「葬式鉄はいらない!」など刺激を伴うキャッチフレーズを設定すれば、注目度を高められるのではないでしょうか。鉄道会社も赤字ローカル線をお荷物として迷惑視するだけでなく、収益改善に向けた前向きな努力を検討してほしいところです。