北海道厳冬期のディーゼル特急

ディーゼルエンジンの特急列車、当然ではありますが走行中は排気ガスを出しています。列車のエキゾーストパイプというか排気筒でしょうか、は車両の上についています。

新しいディーゼル列車に搭載されているエンジンは最新のトラック同様に、昔のディーゼル車の悪いイメージの元の一つ、真っ黒な排気を出すことはほぼなくなっています。

このためエンジンを吹かして加速中もその雰囲気が外から音以外で感じられることはほとんどないのですが、真冬の北海道のいわゆる「しばれた」日には勢いよく排気を吹き出す迫力ある状況が簡単に見られます。

先日、著者の住む町が最低気温25度近くまで冷え込んだ時、特急宗谷でその様子を撮影できました。

場所は廃止可能性が高まる日進駅の側

撮影に出かけた場所はJR北海道が廃止の可能性を示している「秘境駅」の日進駅のすぐ横の踏み切り近くです。

名寄川を渡る鉄橋を越えたあとのカーブを抜けて直線を加速してくる場所で、若干の上り勾配もあるため少しエンジンを吹かす場所です。まあ、宗谷で使っている283系特急車両はすごくパワーがあるので、「多少」エンジンを吹かすだけで通過できてしまうのですけれど。

それでもガッツリ冷え込んだ日にははっきりと吐き出す排気が真っ白になる様子が見えます。

駅からの発車時にはほぼエンジン全開でのスタートになりますから、こちらも真っ白い排気を狙うにはいい場所になると思います。

時間は10時ちょっと過ぎ

朝の下り宗谷がこの場所を通過するのは10時ちょっと過ぎ。

この区間の宗谷本線は北西に向かって走っていますので、南から来る列車を狙うとちょうどまともに逆光で撮影する形になります。

真っ白になった排気を狙うにはこの条件が逆にいい方に働いてくれます。上手に排気が太陽の光を受けて輝くところを捕まえたいですね。

列車がやってくる方向と少しだけ太陽の角度をずらした方が排気の光り具合が狙いやすいのですが、季節と時間による太陽の角度がなかなか微妙で、1月末のタイミングだとちょうど列車の真後ろに太陽がある形でした。

かなり距離があるのですが直線の先のカーブまで見通すことができ、超望遠レンズがあればカーブから列車が出てくる所も狙えます。

冬以外の季節ならそんな距離のあるポイントだと間の空気揺らぎでまともな写りは全く期待できませんが、北海道の冬ならばお話は別。雪が積もっていて太陽の光をほとんど反射してしまい地面が暖まらず、陽炎のようなものは全く起こりません。

超望遠レンズの性能を出し切るには実は最高の環境だったりするのです。

こんな具合に望外にシャープな映像を狙えます。

宗谷本線の東側から狙うのが○

この区間では線路脇の連絡用などのための電線・電柱が路線の西側に走っています。これを避けて写真を撮るには東側に少しずれた場所から狙うのがいいでしょう。

ただ、線路脇に生えていた雑草のなごりがまだ残っていることがありますので、そこを上手く避けて列車だけを狙う必要があります。

ただ、ものすごく冷え込んだ日にはそういった雑草などにも見事な樹氷がつくことがありますので、あえてそれを重ねることで寒さを強調した絵柄を狙うのもアリかもしれませんね。

寒さ対策は十分以上に

そういう気象条件での強烈な寒さは、北海道在住で同レベルの冷え込みを経験した方以外は全く想像できないと思います。寒いを通り越して「痛い」レベルの冷え込みは一度経験するしかその感覚を知る手立てはありません。

体質にもよりますが、身体が慣れていないとマイナス20度の中に15分程度いただけでも耳などが軽い凍傷になる可能性もあります。温かい地域から厳冬期の北海道の列車を見に来る・撮影しに来る方は防寒対策は十分以上になさってくださいね。