COVID-19めぇえええ!!JR北海道の影響まとめ

COVID-19、新型コロナウィルスの影響が甚大なことになってきてしまいましたね。

著者の住む北海道も一度、新たな感染者の発生が収りかけたのですが、ここに来てまた急増し始めてかなりまずい雰囲気が出てきています。

各種の自粛要請の影響をまともに被っている業種の一つがJRで、北海道という土地柄からも観光への依存度がかなり高いはずのJR北海道にも多大なる影響が出ています。

そのあたりの最近のJR北海道の動向をまとめてみます。

札沼線廃止繰り上げ

通常であれば驚愕の事態、といえたのかもしれません。今年中の廃止が決まっていた札沼線の北側の区間の廃止が大幅に早められました。

何もなければ廃止まではちょっと皮肉な形になりますが、列車の増発を行ない全車指定席の運転で鉄道ファンなどの受け入れを行なう予定となっていました。

が、そのあたりはほぼすべてキャンセルに。

鉄道ファンなどが大挙して訪れることでいわゆる「三密」に近い状況を誘発してしまうこと、他地域からの人の流入を懸念して、その元を絶ってしまうことにした模様です。

札沼線に思い入れのある方達にはちょっと寂しい終焉となりました。

ただでさえ経営が厳しいJR北海道にとっては臨時収入の一つがなくなってしまったわけで、非常に厳しい事態の追い打ちになってしまっています。

ただ、COVID-19の側の事情を考えると大英断であったと思います。

社員の一時帰休実施

新型コロナウィルスの影響による輸送人員の大幅な減少の影響がまだまだ続くことはほぼ確実なため、JR北海道では5月から7月にかけて約1,450人もの社員の一時帰休を実施することを決定しました。

この数字は全社員の約2割に当たるものです。

5月1日から7月23日まで、1人あたり1ヶ月に数日程度休む形となるようです。国の雇用調整助成金を使って社員の給与の方は保証するとのこと。

同時に役員の報酬カットも実施することになります。

こういったコストカットを行なったとしても旅客減による影響を回避しきることは出来ないでしょう。また、COVID-19の流行の収束が全く先が見えない状況ですから、厳しい舵取りが続くことになりそうです。

「花たび そうや」運行中止&減便続行

初夏に宗谷本線で運行予定となっていた観光急行の「花たび そうや」の運行が完全にキャンセルになってしまいました。

花たび そうやで使う予定だった紫水号

5月から6月にかけての運行が予定されていましたので、その時期ではさすがに新型コロナウィルス収束は期待できず、リスク回避のためにもこちらもやむを得ない決断であったと思います。

昨年の「風っこそうや」が好評だっただけに、JR北海道には痛い判断になりますね。実際の収支としてはさほどの寄与はないと思いますが、「何か新しいことを始める」という機運のきっかけになりそうな列車ですからイメージ的に大きな痛手となるかもしれません。

また、道内の特急列車の減便は今後も継続されます。とりあえずは5月末まで便数を減らしての運行が続きます。

新型コロナウィルスの現状を見る限りその時点での収束はほぼ難しいと思われる状況ですから、改めて減便運航の期間延長が発表される確率はかなり高いでしょう。

なんとかこの苦境を乗り越えてもらいたいですね。