11月15日、261系はまなす編成@下り宗谷

いよいよJR北海道久々の観光車両、261系特急用ディーゼルカーの「はまなす編成」の通常営業運転が開始されました。

まずは顔見せ的なポジションで、全道各地の特急の運行に数日ずつ参戦しています。

道北には11月14日、15日の両日、下りの特急宗谷、上りのサロベツ4号として運転が行なわれました。

15日の下り宗谷@東恵橋

著者は15日朝、走行する下りの宗谷をラッセル車撮影の名所、東恵橋から狙ってみました。

名寄側(南側)のカーブから出てくるところをメインにタムロンの150-600mmズームの望遠端を使っています。

色合いはハマナスの花をモチーフにした濃いピンク。言葉だけ聞くと一瞬派手すぎるかな?とも思いましたが、実際に走るところを見てみるとなかなか良くマッチしますね。

北海道ではこれからの雪の季節、真っ白な周辺の風景の中を往く姿がなかなか映えそうです。

やや厚めの雲があって光が差していなかったので少しカメラの感度を上げて撮影しているのですが、写真の仕上がりがすごくスッキリしていることに一瞬疑問が湧きました。

が、チェックしていくとすぐに原因判明。北海道ではもう気温が東京の真冬レベルまで下がっていますので、飛んでいる虫がほぼいないのです。このため列車の先頭に虫がぶつかった跡が一切ありません。

さらにこの車両が走り始めてからまだ1ヶ月ほどしか経っていないので、列車の上部がディーゼルエンジン特有の煤で汚れていません。

もう一つ、現行の後期型の261系車両は車両サイドのビードが廃されている関係で、横の見た目がすごくスッキリしているのも見た際の印象に影響していると思います。

もう一つ写真的に言うならば、気温が低い上に太陽が出ていないので陽炎が一切立たない、というのも超望遠レンズによる撮影にはものすごくいい影響を与えているはずです。

ちなみにこの車両は5両編成。通常の運転の宗谷やサロベツは4両編成のため、撮っている最中に何故か微妙に構図が決まらずに少し戸惑った、というのはわりとどうでもいい裏話です。

5両編成でも基本、他の宗谷、サロベツと同じ定員

以前のはまなす編成の記事にも記載したと思いますが、この車両は5両編成ではあるもののうち1両がフリースペース的なアラインになっています。このため通常の座席はその他の4両編成の261系と同程度。

宗谷本線なら他の特急の宗谷やサロベツとの互換性は高いですね。

札幌・名寄間は2時間半弱ですが、札幌・稚内となると概ね5時間ほどの乗車時間がありますから、車内の時間も積極的に楽しむ方がお得だと思います。その際にはフリースペースの車両が便利に使えそうですね。

このあとのはまなす編成の運転スケジュール

一連の「顔見世興行」的な運行が終わったあと、はまなす編成の261系は宗谷本線などで定期運行に使われることになっています。

11月28日から2月いっぱいは宗谷本線での運行となります。

日程は全部列挙するとちょっと面倒に見えるのですが、基本的にはすべての列車1日ごとに「上りと下りを入れ替えて」走行する形です。

例えば11月28日、下り宗谷に設定されたら、次の11月29日は上り宗谷で使われる、というイメージになりますね。

まず朝の下り宗谷で札幌から稚内。稚内で折り返して上りサロベツ4号になって旭川まで。次に旭川発稚内行きの下りサロベツ3号になって、その日は稚内に車両が置かれる。

次の日はサロベツ2号で稚内から旭川に、次に折り返してサロベツ1号で旭川から稚内へ。そのあと上り宗谷になって札幌に帰ります。

この2日のスケージュールをぐるぐる期間中繰り返す形ですね。

ちょっと見にくくなるかもしれませんが、走行日と列車名をまとめておきます。

下り宗谷、サロベツ4号、サロベツ3号
11月 28,30
12月 2,4,6,8,10,12,14,16,18,20,22,24,26,28,30
1月 1,3,12,14,16,18,20,22,24,26,28,30
2月 1,3,5,7,9,11,16,18,20,22,24,26,28

サロベツ2号、サロベツ1号、上り宗谷
12月 29
1月 2,4,13,15,17,19,21,23,25,27,29,31
2月 2,4,6,8,10,12,17,19,21,23,25,27