今年はちょっと違う宗谷本線のラッセル車事情
ここ数年は毎年運行がどうなるのか心配されている宗谷本線のラッセル車ですが、今シーズンも元気に運行中です。
道北地域では今シーズンはまだ本当のドカ雪がないのと、不運なトラブルなども出ていないようです。そのおかげもあってここまではほとんど問題なしに走行できているようです。
今シーズンは宗谷本線のラッセル車事情にちょっと変化がありました。
昨シーズンまでですと宗谷本線を走るラッセル車は雪を線路の両側に飛ばす単線用のものが使われ続けていました。が、今年はちょっとここに変化がありました。
メンテナンス等々の機材のためのやりくりや機材の疲労度合いを考慮したのか、以前は石北本線で使われていたと思われる複線用のラッセル車が宗谷本線の稚内・名寄間にも投入されるようになったのです。
このため今シーズンは以前とはちょっと違うラッセル車、除雪の様子を見ることが出来るようになっています。
複線用編成は最低ふたつ
宗谷本線に投入されている複線用ラッセル車ですが、どうやら最低2編成があるようです。
一つ(またはそれ以上?)は緋色の通常塗装のDE15機関車を使用したもの。もう一方の編成には夏の間は富良野線でトロッコ列車を牽引するために使われていたDE15が投入されているのです。
このトロッコ列車用機関車、見事に派手な虹色でのペイントがなされています。一度見ると忘れられないなかなかインパクトのある色合いですよ。

ラッセル車での除雪作業は道北の冬の厳しさを象徴するようなハードな走行になりますが、このポップな色合いの機関車が入ったラッセル車はどこかちょっとほっとさせてくれる雰囲気がある気がします。
機関車部分をよく見ると、「FURANO BIEI」の文字が書かれているのも分ると思います。

しかし何度見ても除雪してきたラッセル車の雪のつき具合は半端ないですね。こういった状態になっても問題なく運行し続けられるのはやはりすごいと思います。もちろん運行後のメンテ作業の賜物だと思いますけれども。
従来の単線用ももちろん走ってます。
毎日、走らせるラッセル車を入れ替えながらの運行が続いているようですが、もちろん従来の両側に雪を飛ばす単線用ラッセル車も運行されています。

機関車の製造番号を見る限り通常の単線用ラッセル車も最低2編成が投入され、合計最低4編成でのローテーションが組まれているようですね。
ラッセル車撮影等にこだわりをお持ちの方は編成を真横から見られるポジションでの撮影に臨まれるのもありでしょう。また、全編成コンプを狙うのも面白そうです。
著者個人的には近いこともあって名寄市の日進駅周辺を使います。
稚内方面から来るラッセル車は日進駅手前で一度大きく減速して徐行運転で駅を通過します。製造番号確認は日進駅すぐ横の踏み切りが楽でしょう。
全体を撮影するならば日進駅から少し離れた所を線路に沿って走る道路沿いがいいかもしれませんね。